第32回全日本実業団ハーフマラソン

2004/3/14 山口県維新百年記念公園陸上競技場発着

維新公園の晴れ姿

維新公園競技場正面・栄光の像
維新公園競技場正面・栄光の像

普段はマイペースで周回する市民ジョガーに愛されている維新公園競技場外周コースが、この日は軽やかな走りでアップする全国トップクラス選手(や監督、コーチら)で埋まる。きっと、外周コースが一年で一番、華やぐ日だ。

毎年のことながら、錚々たる選手の集まりにビビり、昂揚し、また、ミーハー気分をかきたてられる。今年は、昨年、ともに大会新で優勝した高岡、野口の男女両選手ほどのビッグネームは見当たらない。けれども、そうはいっても、トップレベル選手の集まりであることに変わりない。世界選手権出場の尾方剛選手(中国電力)をはじめ、例えば、昨年の箱根駅伝、各校エースの集まる2区を競い合った藤原正和(区間賞、中大→ホンダ)、松下龍治(駒大→富士通)選手や中川拓郎(史上最多15人抜き記録、順大→スズキ)選手らも出場していたようだ。

・・・ようだ、というのは、実は、藤原選手はレース後のクーリングダウンで、また、中川、松下両選手は終わってからプログラムをじっくり見ていて、ようやく僕も初めて気付いたことなのである。無知な僕でも彼らの名前くらい分かるのだから、陸上好きの人には、おそらく上位100選手くらいは、全員、知っているくらいの実力者だろう。

せっかくの素晴らしい大会、もっとPRを!

それで残念に思うのは、出走した僕がレース後にプログラムを見てようやく気付いたくらいだから、沿道の一般市民は気付く術もなかったろうと思うこと。応援していて、偶然、「今の、もしかして藤原選手?」と気付ければまだ幸せな方で、上位数選手の結果だけが新聞休刊日をはさんで翌々日の紙面に小さく載るに過ぎないのだから。

後援の県、県教委も「沿道からの熱い声援をお願いします」というくらいなら、出走選手をもっとPRしていいんじゃないだろうか。例えば、同じく県内で開催される防府読売マラソンなら、全選手出走名の掲載されたチラシが当日の新聞に折り込まれるし、沿道でも配られる。応援者は、ナンバーカードと照らし合わせて通過する選手を観戦できる楽しみが増える。この大会も、今、名前を挙げた尾方、松下、藤原、中川選手らが出場していると分かっていたら、もっと応援も増えたろうと思う。箱根のスター達を山口で、しかも揃って見る機会なんて、まずないことだから。

招待選手以外の一般参加選手は大々的にPRできない理由があるのかな。でも、もったいない。控えめな毎日新聞ができないなら、市内全戸に「交通規制のお知らせ」チラシを配っている県が、同じ方法で前日土曜か当日、出走選手一覧のチラシを折り込んでもいいんじゃないか。出場した僕自身、彼らの出場が分かっていたなら、折り返してすれ違う時、彼らの生の走りをこの目でしっかり見てみたかった。走り終えてから気付いたなんて、残念以上に間抜けだ。

それとは別に、特に、当初、出場予定だった野口選手の欠場は残念だった。彼女が出ていたら、やはり、沿道の応援も随分、違っていたろう。これも欠場は数日前に発表されたのに、地元の「サンデー山口」紙が土曜の紙面で「出場」と誤報してしまった。きっと主催から依頼を受けて掲載しただけの、フリーペーパーの地元紙を責めるのは酷だが、野口選手を見たくて応援に出かけた人は憤慨したかもしれない。でも、それ以上に僕なら、箱根のスター達の出場を知らないままでいることの方が悔しい。

沿道の応援の嬉しかったこと

4度目の出場で、今回も地元ゆえに見知った顔を沿道にたくさん見つけることができ、そして声援をいただけた。特に過去3年に比べても、今年の応援が一番、嬉しかった。職場の職員、同期、陸上部の仲間や維新公園でいつも走っているメンバー、ろう者仲間等々──。普段、話をしたことがない、顔を知っているだけの間柄の方からも応援をもらえて力強かった。それぞれ、○km地点でAさんが、Bさんはあそこで・・・と全部、思い出せるし、何度思い返しても嬉しくなる。これまでのレースもそうだけれど、こういうことの方が忘れられない。

TVで応援するといってくれた神戸のS夫妻も、残念ながら今年も、5分遅れスタートの女子選手トップに抜かれなかったから、TV画面に映るチャンスは逸してしまったけれど、ありがとう。(「さっさと抜かれろ」なんて、応援になっていないよ)。

この応援のおかげと、雹(ひょう)とみぞれに祟られた昨年と打って変わり、今年は風速0.4mの陽気という好コンディションに恵まれたおかげとで、過去4度の出場中、僕も最もいい記録でゴールすることができた。この大会を前にして僕は、全国実業団水泳に10年連続出場した上田君のことを思い出していた。先はまだずっと長いけれど、僕も10年を目指したい。

ろう者とスポーツ2 全ろうスイマー上田君のこと


それから、いつものように役員として運営に当たられている、また、走路員として手伝われている陸上部の方々、本当にいつも頭の下がる思いです。名誉なレースを走れるのも、応援をもらえて幸せな気持ちを味わえるのも、大会を支えていただけている方々のおかげと、この場を借りてお礼申し上げます。いつもありがとうございます。

瑠璃光寺五重塔
慰労会は瑠璃光寺五重塔で梅見

スタート時の天候
天気:曇り
気温:11.2度
湿度:45%
風向:東北東
風速:0.4m

大会結果ページ(中国実業団陸上競技連盟)



 

  Related Entries


Message

メールアドレスが公開されることはありません。