第15回夕やけマラソン1/10inほうほく

2003/09/06 角島小学校発着

続・素敵な大会

第15回夕やけマラソンTシャツエンブレム
夕やけマラソン

毎年デザインが素敵で、かつ良質な参加賞のTシャツが、昨年、なくなってしまったのを残念に思った参加者の声が大きかったのだろう、今年は参加賞にTシャツが復活した。会場の角島(つのしま)に到着して駐車場のスタッフが着ているときから「これはいいね」と思えた、胸のワンポイントのデザインは今年も素敵だ。僕が一番、気に入っていたのは4年前の第11回大会だったけれど、今年のはそれとも甲乙つけがたい。この復活したTシャツ、昨年初めて登場してこれも充分好評だったトートバッグに代えてというのではなく、バッグも引き続きもらえる気前の良さが素晴らしい。

それから、スタッフの対応がまたとてもいい。全てのスタッフに「この大会は町の誇り」という気持ちが表れていて、それこそ一流のホテルに負けないくらいのホスピタリティが徹底されている。

青い海、白い砂浜、歴史ある燈台・・・、という最高のロケーションのもとで、これ以上の満足度を求めるのが難しいくらいの大会だ。

ラッキー賞もたくさん用意されている。昨年は豊北梨の当たった妻に続けて、今年は僕が「うに」を引き当てた。走る前に幸運はあまり使い切ってしまいたくないなと、ちょっと神妙な気持ちにもなったのだけれど。

美しい海と太陽。でも試練のコース変更

今回また、金曜の夕方に軽く走っていたら、突然、左足首に痛みが出てきた。先々月の市選手権は肋骨、先週の登山マラソンは右のハム、そして今回と、どうもこの頃、レース前日に突然の痛みが現れるケースが続いている。決してレースを恐れているつもりはないのだけれど、「ここまできたら走るしかない」という思いと「悪化させてしまいはせぬか」という不安とが葛藤する。結局、昨年に続き今回もやはり痛みが強くなった。

スタート後の先頭集団
スタート後1km地点の先頭集団
※いただいて帰ることのできた昨年の写真から
(今年も帽子、サングラス、ウェア、シューズ全てこの昨年のいでたちに同じ筆者左端)

ケガは大抵、最初の違和感に注意深く対処してやれば長引かない。でも、練習ならともかく、レースだとやはり無理を押して出てしまう。走ってしまう。ランナーにとって一時的に痛みを忘れさせてくれるのは、鎮痛剤以上にレースそのものである。スタートの号砲は麻薬のようなもの。感覚を麻痺させる。

昨年よりスタートラインが数百m前方になっているのは何故だろうと思いつつ、スタート。昨年同様、先頭集団についてゆくものの、好調だった昨年と違って、1kmでもう息が上がりそう。ケガをして3ヶ月、スピード練習を全くしていないからレースペースはやはり、きつい。

今年は盆を過ぎてから猛烈な残暑が続いている。翌日曜日の今、こうして完走記をパタパタと入力し始めているのだけれど、午後5時をまわってもなお室温は35度を超している(気象台の発表によると山口市はこの日、平年を5度上回る最高気温を記録した上、18時まで30度を超える状態が続いたという)。 この日も暑かった。午後5時スタートでも、西日を眺めるようにできているコースの、しかも何といっても海に浮かぶ島だから、遮るものが何もなく強い太陽の光が直接、降りかかってくる。

ただ、曇り空で海からの強風がきつかった、海沿いに出るなり強烈な風を浴びさせられて面食らった昨年と違い、今年の風は弱い。2km地点の傾斜を駆け上がった瞬間、目の前に飛び込んできた光景に今年は感動させられた。突如として開けた、目の前に広がる日本海と、その上に輝く太陽。まだ夕陽と呼ぶには少し早い、燃えるような太陽。前を行く5kmの部のランナーが小高い丘を駆け下りながら海と太陽とに近付いていく、その姿が見事なくらいに絵になっていた。

角島灯台前を走る
角島灯台前~筆者左から4人目

海からの日の光を受けた灯台がまた美しい。この大会の最高の見せ場で、5kmの部に出場した妻もこの景色に気をよくして快走できたという。

しかし、10kmの部には試練が待っていた。3km過ぎから6kmまで真っ直ぐに続く苦しい坂道。これは昨年、経験済み。でも、ここさえ我慢すれば、後は一気に駆け下りる下り坂と、ゴールまでのフラットな東側道路を追い風に乗ってゆけるはず・・・が、今年は7kmで踵を返すように脇の山道に入ってゆく。「あれれれれ・・・。」とさっきの坂よりきつい、先週の登山マラソン並の急傾斜。スタート位置が前方にずれていたのは、がけ崩れでふさがれた海沿いの道路を迂回するためにコース変更された、このためだったのだ。アップの時、このがけ崩れの手前までを走っていたのに気付かない自分も自分だけれど、そのときは、人1人くらいは通れそうに見えたから、深く考えていなかった。今年の長梅雨と豪雨の影響なのだろう。それにしても、ただでさえ一番苦しい7、8km地点でのこの急坂、本当に苦しかった。

続く幸運

ゴール後のタイムを見て愕然とした。昨年より遅れること1分30秒。思わず頭を抱えてしまった。コース変更で坂道が加わった分を考えても、後半の失速が大きい。前半5kmが昨年にほぼ同じタイムだった分、また、その前半も風の有無を差し引きすれば、やはり、昨年よりも走れていないことが分かる。

まあでも、今年はこんなものかな、と思う。それでも、「年代別順位の方はどうだろう?」と昨年は考える余裕もなかったことが気になってくる。ゴール後、打ち出された完走証を見ると2位(総合5位)。「今年はダメだったか」と思う。「もしかして・・・」と少し期待もしたけれど、好調だった昨年とはコンディションが違う。「今年はタイムがタイムだけに、むしろ2位でも充分な成果だと思わねば」クーリングダウンのジョグをしながら、そんなことを考えていた。

ところが、着替えた後で「順位を確認しているアナウンスがあったような・・・」ときかされる。僕も「前には3人しか選手がいなかったはずなのに、総合5位というのは不思議だな」と確かに思っていたところ。本部で確認してみると、果たして、1位(総合4位)に昇格させられた。ラッキー賞に続いて、今回は幸運なことが続くものだ。こういうこともたまにはあるものだ、と今度は大いに喜んだ。

月夜の中の閉会式
月夜の中の閉会式

沈む夕陽の中を走った後、今度は月夜に照らされての閉会式。辺りが少しずつ暗くなってゆき、やがて白い月が浮かび上がる(今年は大接近火星のおまけつき)。海の向こうの本土の明かりがぽつりぽつりと灯ってゆく。これまでは閉会式前に会場を後にしていたのだけれど、昨年今年と、こうして閉会式に残ってみて知ったのは、最後にまた、涼しい夜風に打たれるこの心地よい雰囲気を味わえるようになっていること。最後まで素敵な大会。


1)3:16-2)3:09-3)3:27-4)3:24-5)3:27(16:44)
  6)3:55-7)3:05-8)4:03-9)3:37-10)3:52(35:15)



 

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