シティマラソン福岡2003

奇跡は二度起きない

昨年は初出場がまさかの好結果を引き起こした。今年はレースの方が今ひとつ。アップも全くできず、コースも知らなかったのに、走れるときは走れるもの。対して、2度目の今年はアップもばっちり、コースも熟知、昨年より2週遅れの開催で随分、涼しくて走りやすかった・・・等の条件が揃っていた。でも、駄目な時はダメ。これが実力。

何か、魔が乗り移ったのではないかと思えるような昨年があまりに良過ぎた。今思うと、奇跡だった。人生でそういう年が一度でもあったことを感謝しなければいけない、と思うくらいに。弱気になってしまうが、実力を認めざるを得ない。

それにしても福岡のランナーのレベルの高いこと。感嘆させられること。昨年、この大会に出てから、急に福岡のランナーの方の名前を知るようになった。今回の上位入賞者もいわゆる常連という方達で、去年も今年も速い。どこの大会に出ていても速い。年をとってもずっと速い。

記録:1時間13分16秒 総合25位、30歳代8位

Love Chaplin!

レースついでの福岡滞在2日間、存分に楽しもうと計画していたのが映画鑑賞。今年は、ついでのこちらの方がメインになってしまった感じだ。

チャップリンの黄金狂時代
“チャップリンの黄金狂時代”
~せつない夢の中のロールパン・ダンス~

まず、土曜日はKBCシネマで開催されていたチャップリン映画祭。できれば、大好きな“キッド”か“街の灯”をスクリーンで観たかったけれど、この日、上映されていたのは、“巴里の女性”と“黄金狂時代”。前者はチャップリンの初めての喜劇ではない作品、後者はいつものように存分に楽しませてくれる喜劇。

チャップリンの映画は分かりやすさがいい。衒いのなさがいい。余計なセリフがなくても笑えるユーモアと、そして、これも必ず混じる、ほろりとさせるせつなさとで、短いフィルムでも確かなものを観る者の心に残してゆく。

“Roman Holiday”

翌日曜のレース後に鑑賞したのは、~製作50周年記念デジタル・ニューマスター版~“ローマの休日”。くしくも今年はヘプバーン没後10年、また、グレゴリー・ペックも今年6月に他界したばかり。

これを観るためだけでも来福する価値は充分にあったのだが、本当に都合よく、レースの日に、しかもレース会場の福岡ドーム目の前のホークスタウンで上映されていた。願ってもない幸運。

“麗しのサブリナ”だけは、スクリーンで観たことがある。これもずっと以前、福岡で暮らしていた学生時代、中洲大洋のハリウッド名画シリーズの一つとして上映されていたもの。“ローマの休日”の次に今度はハンフリー・ボガートにウィリアム・ホールデンらと共演して、人気女優の座を確実にしていったこの“Sabrina”も通好みの作品らしいのだけれど、単純な僕にはやはり“ローマの休日”がいい。

僕がこの映画を初めて見たのは、中学生の時。NHK教育テレビの名画劇場。当時の青い坊主でも感激したほどの、世界中で愛されている名画。いつか劇場で見る機会があれば、とずっと思い続けていた。

そういえば、チャップリンの多くもNHKの名画劇場で見た(録画した)ものだった。当時、この名画劇場は結構、楽しみにしていた。どうもその頃から、モノクロの古いもの好きの、おセンチ系なところがあったようだ。チャップリンにしろ、“ローマの休日”にしろ、DVDで楽しめるといえばそれまでだが、やはり、劇場で見るからこその“映画”。

ヴェスパでローマの街を
“Roman Holiday”

チャップリンも“ローマの休日”も、どちらもモノクロフィルム。「銀幕」の中の世界。甘美な雰囲気の中に時を忘れて浸ることができた、この週末は心躍る“Fukuokan Holiday”であった。

  • 気温21.3C
  • 湿度50%
  • 北北東の風2.2m 晴れ

2003/10/05 福岡ドーム発着


 

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