2002年度日本聴覚障害者陸上競技記録会

新しい協会

今年4月に創設されたばかりの、日本聴覚障害者陸上協会初めての記録会。

なかなか大会機会のない10000mは走ってみたいけれど、はるか東京までとなると、行こうかどうかさすがに迷う。それでも出場を決めたのは、大学時代から上京した際には必ず泊まっていた友人のKに久しぶりに会いたいと、ここ最近、強く思っていたから。ちょうどこの7月1日から日航が山口宇部-羽田へ乗り入れた就航キャンペーン価格の便があったから、この機会にと出場を決めた。

そして、行ってよかった。以前は毎年のように、上京の際に寄っていたけれど、この頃会わずにいたKとの数年ぶりの再会には胸が躍った。

行きは金曜夜の夜行バスを利用。

予定より早く8時前に東京駅に到着する。上京時に必ず寄りたいのは神保町の古書店街であるけれど、今回は午後からの競技開始の前にどこかへ寄るほどの余裕もなかったから、朝食後に八重洲ブックセンターで1時間だけ過ごすこととする。9時40分には店の前に座りこんで待ち、10時開店には、めでたく2002年7月6日(土)の第1号入店客を果たせた(景品はない)。

会場は八王子市上柚木公園陸上競技場。乗り換えずに済むからと中央線でJR八王子駅まで行ったのだが、やはり本屋での時間オーバーがまずかった。八王子駅からの競技場行きバスは待ち時間が長い上、結構、遠そうでもあるので慌ててタクシーで行った。京王線で南大沢駅まで行くのが正解だとは後で気付いたこと。

かなりの暑さの中の1万m

13時着。ちょうど、最初の競技の1500mが始まったところだった。競技場は八王子駅から遠い丘の上の高層団地の中にあって、本当にわざわざ来るにはかなりのエネルギーがいる場所だ。まあでも、競技場を借り切るのも大変なもの(お金、労力)。翌日は立教、同志社対抗陸上、翌週は国立4大学対抗ということらしいから、結構、よく使われるのだろう。

審判員の方々、手話サークルとおぼしきお手伝いの方、日体大学生らのボランティアは多かったが、出場選手は少ない。東京近郊からの参加がほとんどで、土曜に上京できるろう者も少ないようだった。全国の中では陸上のさかんな大阪や福島メンバーもゼロだった。

15:20に開始予定だった競技は予定が随分早まり、14:25に始まる。まあでも、この暑さの中ではアップするつもりもなかったし、競技後の友人との再会の方が楽しみだったから早く終わってくれた方がありがたい。出走選手3人でスタート。

滑り出しは悪くない。1000mを3’04”で入る。山口を発った夜が暴風雨だったから、蒸し暑さと雨とを心配してシューズもどうしようかと迷っていたほどなのに、雨どころか暑い陽射しが照りつけてくる。水曜の職場対抗ソフトで左腿を痛めていたのも気になっていたけれど、このところの体調の良さはキープできているようだ。5000mは16’30”。ここまでは前回6/23と同じペースだが、今回はこの時点でまだ、きつさを感じない。「今日は行けそうだ」という気になる。

この年(35歳)にしてトラックに燃え始めた僕が一つ得た確信は、回数を重ねれば経験の強みがタイムにも出るということ(もっともこれは単に、僕が圧倒的に経験不足だからなのでもあるけれど)。無意識の内にも身体はペース感覚をちゃんと覚えている。自己ベストを更新できたのも、今回は後半を苦しまずに乗り切れたことが大きい。

これで競う相手がいたら、同じレベルの集団についていけたら、またタイムも違ったろうけれど、とりあえずは34分台を切れて嬉しい。

もちろん、目標の32分台にはまだ遠い。これでよしと思わないようにしたいけれど、夜行バスで乗り込んでの体調、この時期の暑さの中では充分に良いタイムだった。毎度のことながら、記録を計ってもらえるだけでありがたい。ろう陸上協会創設に苦労された関係役員の方々や、暑さの中で運営に当たられた手話通訳者、審判員、学生らに本当に感謝したい。

夜は友人との再会を美酒で堪能できた。

帰りにJALを利用。7月中の就航記念価格は夜行バス(13,000円)より安い12,000円というのだから使わない手はない。実際、土日の便だけあってすぐに満席となっていたようだ。機内で配られた絵葉書(錦帯橋、萩、秋吉台)も誰かに送るのがもったいなくらいのきれいな出来だ。その上、スピードくじでは、特産品「ふくの一夜干し」まで引き当ててしまう(地元民が当てて申し訳ない・・・)。

本当に行ってよかった。予想外に収穫の多い、愉快な遠征となった。


3:04-6:19(3:16)-9:42(3:22)-13:05(3:23)-16:30(3:24)-19:59(3:28)-23:30(3:32)-26:57(3:26)-30:28(3:31)-33:47(3:19)

追録

夜行バスで行ったのが影響したのかどうか、月曜日、突然の腰痛に襲われる。立っているのもきついほど。すぐに整形外科を訪れるが、水曜までの3日間、全く回復の兆しもみせず、痛みは一向におさまらない。腰痛はほとんど初めてのことで選手生命を脅かされるのかと危惧したが、木曜日、これまたやって来たのと同様に、劇的に痛みが引いた。

2002/07/06 東京都八王子市上柚木公園陸上競技場


 

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