第33回防府読売マラソン

コンディショニングミスも実力のうち

「目指すレースにベストの状態で臨めるよう体調を合わさなければ何の意味もない。」

この言葉が突き刺さる。何よりこの大会に期するものがあって、ここまできたはずなのに、無念の欠場を決めた。

春先から好調だった。走れば自己ベストの連発で、5千、1万、ハーフで自己ベストを大きく更新した。決してそのレース(記録会)に照準を合わせていたわけではなく、目指していたわけでもない。調子の良いのは嬉しいことだが、自分としては、あくまでこの年末の防府に向けての通過点に過ぎないつもりでいた。

ところが、「好事魔多し」の言葉どおり、落とし穴が待っていた。10月末に貧血が判明し、突然走れなくなった。鉄剤を服用し、栄養を充分に摂り、練習量を抑え、と当然過ぎるリハビリを今さらながら行い、何とか大会に間に合わせようと回復に励んだが果たせなかった。貧血の度合いを示す血液検査のヘモグロビンは1ヶ月で驚くほど改善したものの、回復に3ヶ月~数ヶ月かかるというフェリチン(貯蔵鉄)はまだ圧倒的な不足状態であった。

もちろん、数値がどうこうで決めたわけではなく、最後まで出るつもりで迷っていた。10日前に自分で課したテスト走が思わしくなくて決断した。血液検査の数値は回復しても、それですぐに「走り」が元通りになるわけではない。やはり、一番大切な11月に走れなかったことは致命的だった。スピードが取り戻せないのはもちろん、何よりスタミナが決定的になくなってしまっていることを痛感した。

貧血が判明したからといってそれですぐにあきらめたわけではない。少々の貧血などいつもの状態だろうし、1ヶ月半あれば充分に間に合うだろう、その意味ではむしろ早く気付いて病院を訪れてよかったと思ったくらいだ。受診した11月初旬の週はまだ、かなりいいペースで走れていた。

ところが、それからがどんどん落ちていった。毎週のように走れなくなる。周回コースを走っていて、最初、思い切り抑えたジョグペースからビルドアップのつもりで走っていても、ちょっとずつ力を入れてゆくつもりでも、タイムはむしろ落ちてくる。昨日より、先週より、先々週より・・・という具合に悪くなってゆく。これにはこたえた。貧血それ自体は日常生活にはほとんど支障はないが、ジョグ程度でも悪化させてしまうものなのだろうか? 落ち込み、気分がふさぐ。絶対に出るつもりの気持ちを切らすまいと思っていたが、あまりのひどさに11月下旬頃、ついに本気で欠場を考えるに至った。

別大にスライド予定

「防府が無理でも2月の別大がある」──この考えが、目の前の苦難を先延ばしする甘えであることを重々自覚しつつ、僕としてはそこに救いを見つけるほかない。今の僕には本当に救いとなるチャンスだ。貧血の回復に必要な時間の猶予があるという意味で何より好都合だ。何とか別大には体調を取り戻したいと思う。

「欠場することも勇気」と自分を慰めて、今回は耐えようと思う。


追記:当日、つけるはずだったナンバーカードも「171」(いない)であった。



 

  Related Entries


Message

メールアドレスが公開されることはありません。