第12回つわのSL健康マラソン

2002/03/24 島根県津和野町役場前発着

3度目の正直で初出場

初めてエントリーした1996年は、喉にいわしの骨が刺さって入院中。2度目のエントリーは、朝起きるまで迷った末に雨だったから、とパソコン要約筆記の講座の方を選んだ。どちらも後で送ってもらったTシャツはフル活用しておきながら出場できずにいた本大会、3度目の正直でようやく初出場。

観光地で「萩、津和野」というように、津和野は僕も大好きな町である。萩がきれいな青い海に面していて、明るく解放的なイメージを持つのに対し、津和野は山の中にひっそりとたたずむ静かな町である。国道9号線を北上すると、,やがて、すっぽりと山に抱かれた津和野の町が見下ろせる瞬間は素敵だ。できれば津和野に住みたいという夢がある。

大会は津和野の田園風景の中を走るコース設定。小さな町ゆえ、殿町のスタート/ゴール以外は応援もほとんどないけれど、同じく島根の六日市(夢・花マラソン)や、兵庫の篠山(ABCマラソン)に似た感じの素朴さがいい。たぶん、交通規制などなくても車もほとんど通らない、静かでのどかな野の中を走るのも、春の到来を身体全体で感じることができて悪くない。

ゴールへの残り1kmの地点からは、例の朱色の鳥居が連なる津和野稲成神社の真下を走るようにできている。この春は異常陽気のせいで、この時期に桜がもうかなり咲いている、その中を駆け抜ける瞬間は感動して鳥肌も立った。

広島の中学生陸上部男女がハーフに大勢出場しているのに驚く(いいのか?)。その中学生のうちの1人が15km手前までは3位を走る(なかなかの走力だ)。この中学生は追い抜けたものの、地元の津和野高校生には最後まで追いつけなかった。4位で惜しくも入賞ならず。

20日前、トレーニング用に買ったアシックス・デューリストで走ってみた。足幅の広い自分に適しているようで、履き心地も悪くない。2週前の全日本実業団ハーフの悪夢をひきずるのではないかと心配したが、この日は比較的涼しいのにも助けられた。

公認走路ではないものの、34歳最後のレースでハーフの自己ベスト更新を達成できた。


記録:(ラップ 17:33-18:08-17:55-17:24-3:23)


津和野散策

安野光雅美術館前
安野光雅美術館前

走り終えた後、ゆっくり津和野散策・・・のつもりだったが、10kmの部に出場した妻が久しぶりに走ったせいで筋肉痛をおこす。津和野はまたいつでもこれるから、と安野光雅美術館のみを鑑賞することにする。

安野さんの絵画、数学、著作等、他分野にわたる素晴らしい才能は超人的だ。現代のダ・ヴィンチと呼んでいいのではないだろうか。

美術館完成に至るまでのストーリーを綴った『職人達の春』が図書室に置かれている。少し目を通せただけだったが、興味深かった。それを買おうかとも思ったが、受付に置かれていた『天は人の上に人を作らず』(童話屋)を購入して帰る。薄くて読みやすそうなのと、『文明論之概略』や『福翁自伝』他、わずかながら福沢に関心があるから。

3日後(3/27)の毎日新聞に驚く。コラム「余禄」子がまさにこの本を取り上げて述べている。黒人俳優が主演女優賞と主演男優賞をともに獲得したアカデミー賞について、「キング牧師が残した夢はアカデミー賞の選考では実現した」と。自分がちょうど読み終えたばかりの、かなりマイナーな書物が数日後の全国紙で取り上げられるという偶然さ、愉快さにちょっとした感動を覚える。


2002年3月27日毎日新聞「余禄」


 

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