第12回山口100萩往還マラニック

2000/05/04 瑠璃光寺~萩城跡石彫公園(35km)

思い出して・・・

今年(2004年)の萩往還は250km部門のスタートとなる2日の夜から降り続いている雨で、それでなくとも過酷なレースに、さらに厳しい条件が重なって相当につらいところだろう。でも今日は最終日の4日。明け方には残っていた雨もようやくやんだようで、瑠璃光寺が迎えてくれるフィニッシュは晴れやかな気持ちでゴールできるに違いない。

若葉の頃~GWの日々~(抜粋)

今年は久しぶりに大きな予定のないGWだったので、かねてより、いつか参加してみようと思い続けていた「萩往還マラニック大会」に初出場した。A250km、B140km、C70km、D35kmの部門に分かれているウルトラマラソン。しかも、至る所で山越えという意味での「マラニック」。専門誌の評価も五つ星の、全国でも有名な大会。

これほどの大がかりな大会が主催者のボランティアで運営される。初夏の山口の自然・景色を堪能できる。2日夕方6時からAコースが出発。山口~秋芳・美祢~豊田・油谷~日置・長門・青海島~萩~山口と記すと、県民でもその距離の遠く果てしないことと、そしてまた、素晴らしい景観・観光地をたどっているコースが理解できる。特にこのAコースは全国から猛者が集まってくる部門で、240名の出場者中、県内選手はわずかに8名。ゼッケンに選手の県名が表示される大会なんて他に知らない。5月初旬といえば夜はまだ相当に冷え込み、昼は一気に暑くなる時期。寒暖の激しさが一層スタミナを奪う。

僕は初参加ということで選んだ一番短いDコース(山口~萩)の部門。4日朝6時に瑠璃光寺前を出発したが、評判どおりのとてもいい大会だと実感できた。萩へのルートも、できるだけ国道を使わずに往還道(歴史の道)を走るように設定されている。石畳と山道と昔の宿場街。山の緑の続く中にあって、旭村佐々並~明木地区を抜ける時の、色とりどりの花が咲くのどかな川の流れる田園風景には心が和んだ。

明るく澄んだ萩の良さはもちろん。萩に入って潮の香りも漂ってくる玉江浦のラスト3kmはかなりこたえたが、何とか3時間でゴール。それでもこのD部門は朝の涼しい時間に、ほとんど山の緑のまだ陰の中を走ることができる。A・B・Cの3部門とは比較にならないほど楽で走りやすい。競争やタイムが目的ではないから順位表彰もなく、2位でゴールしたことにも特別な意味があるものでもない。各人が満足できればいい。完踏できればいい(「完走」ではなく、「完踏」とよぶ)。この大会に限っては、D部門などいわば子どものお遊びのように。Cの70km部門は、炎天下の昼間に復路(萩~山口)が待っているし、昼夜をおかずに走り続けるA・B部門の厳しさは・・・。

世界史に残る革命を起こした郷土の先達が、昔日に馳せたであろう遠き日々を思いながら走った── というようなロマンチックな余裕はかけらもなかったけれど、それでも僕も「維新の志士の血を受け継ぐ長州人」のはしくれのはずだ! という気概を少しばかりは高揚させてくれた大会だった。いつかまた走れる時があるだろうかと思う。

ハナミズキの咲く頃
ハナミズキの咲く頃
(向こうに見える山を越えて萩を目指す)


 

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