小さな命が呼ぶとき

最近の洋画は吹き替えが主流

ミュンヘン行き機内で見た映画の1本目。7/24公開の機内先行上映分。

まず今回のANAに少々、不満だったのは数多い機内Movieの内、日本語字幕の付かない洋画が非常に多かったこと。他の先行上映分や話題作品等、是非、観たいと思えたのは多かったのに、それらに限って字幕無し(吹き替えのみ)であった。

まあ、ANAのせいではなかろうけれど・・・。

先日の日経エコノ探偵団でも、最近は観客もそれを望んでいることから、洋画が字幕版よりも吹き替え版の方が増えている、支持されていることをレポートしていた。

最近は一部ながら邦画に日本語字幕も付くようになってきているけれど、聴覚障害者にとっては、これまで長い間、字幕の付く洋画にこそ楽しみを、趣味を持ててきたものだけに、これも時代というには何ともさみしいような感慨を覚えた。

けれども、そのおかげで(=選択肢が減ったおかげで)、特に復路の便でいい映画に当たった。

ポンぺ病という難病

今日の朝日新聞にもこの映画、ポンペ病のことが小さく記事にされていた。

ハリソン・フォード&ブレンダン・フレイザーの新旧アクション・スター競演で贈る医療ドラマ。珍しい遺伝性疾病"ポンペ病"を患ったふたりの子供を持つジョン&アイリーン・クラウリー夫妻が、長くは生きられない子供たちを救うため、ポンペ病の研究者である偏屈なストーンヒル博士を巻き込んで、ゼロから製薬会社を立ち上げていく。

映画としては、社会にもまだ知られていない難病だけを取り上げるヒューマンものとしてでなく、製薬会社を巻き込んだビジネスとしての側面を織り込んでいるのだけれど、それはかえって中途半端になってしまっているように思えた。

確かに、こうしたマイナーな対象を取り上げるとき、例えば僕自身の障害もそうだが、それだけを訴えても社会はとても冷たい、関心は低い。何かをエサに、抱き合わせにしないと世の人は向いてくれない。

これも映画の中のビジネスとしての算段同様、映画としての興行成績を求められることから出来ない話なのだろうけれど、僕としてはもっとこのポンペ病という病のこと、子ども達や家族の苦闘、葛藤を掘り下げた方が──観る人は少ないかもしれないが──人々の心に強く訴えたと思う。

満足度:★★★
2009年アメリカ
2010/07/22 ANA ミュンヘン行き機内にて鑑賞


 

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