スパイダーマン 2

猛暑の夏の清涼剤

スパイダーマン 2

映画でもTVでも、ヒット作品に続編はつきものだが、1作目をしのげるケースはそう多くないと思う。けれども、この『スパイダーマン2』は別。1作目の20倍は面白い。ユーモアもアクションも、恋もヒューマンも、惜しむことなくふんだんに散りばめられている。得られる満足感は、星5つの映画を10本観るのにも匹敵する。

1作目は、まだストーリーや人物設定に少し違和感が残った。不自然さが感じられた。特に悪役のつくられ方に子どもっぽさ、荒唐無稽さが感じられた。所詮、漫画の延長、という感じがあった。

ところが、今回のは、スパイダーマン(蜘蛛男)に対するドクター・オクトパス(タコ男)が、すんなりと受け止められるところも洗練されてきている。 映画全体が、変身物語にして非常にリアルである。この手の変身物語は、人前でマスクをはがされてしまえば終わり、であるが、今回のスパイダーマンは、実にあっさりと素性をさらしてしまう。それが、なまじの映画以上に人間性を感じさせる内容に仕上がっている理由でもあろう。『シービスケット』を経て、トビー・マグワイアの演技に深みが出てきた点も挙げられようか。漫画の延長の、お伽話のはずが、キュンと胸を打つシーンもあって、それが本当に自然に泣かせる。ホロリとくる。そして、もちろん、最高に笑える、例の新聞社のデスクも健在。

本作を観て何より強く思ったのは、僕もニューヨーク市民になりたい! ということ。スパイダーマンはニューヨーク市民に愛されているヒーローということが映画の中でもよく描かれている。僕もニューヨーク市民として彼の活躍をこの目で見たい。空を翔ける彼の姿を見上げたい。そして、スパイダーマンの動静を報じる、あのデイリー・ビューグル紙を手にしてみたい。


満足度:★★★★
2004年アメリカ
2004/07/25 ワーナー・マイカルシネマズ防府にて鑑賞


 

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