ライフ・イズ・ビューティフル

人生はたからもの

ライフ・イズ・ビューティフル

だいぶ前の映画で名画らしい評判はきいているけれど観たことなく、「いつか機会あれば・・・」と思う作品は多い。これもそのひとつ。週末のレンタルショップで借りて鑑賞。

カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー賞3部門受賞という評判に違わず、久しぶりに心を揺さぶられた素晴らしい内容だった。タイトル通りに「人生」を称賛する、映画の王道をゆく映画らしい映画だった。

前半、イタリアの陽気さと色彩の美しさが画面に溢れる。『ニュー・シネマ・パラダイス』的なイタリアらしい明るい雰囲気。

そして後半は一転・・・。前半からチャプリンの『キッド』を思わせていたが、後半では『独裁者』も想起させて・・・。

三枚目主人公が前半は美しいヒロインに、後半は愛しい息子に、己の全力を傾けて向き合う真剣さ、健気さに心を打たれた。

レンタルショップを利用するのは時々だけれど、20本ずらりと揃えた最新作がいずれも貸出中な一方、こうした昔の作品は全然、不人気な対比が際立っている。

確かに今の映画や、特にテレビに慣れてしまうと、まっとうな映画はテンポが遅く、退屈に感じられることもある。それは読みやすい雑誌や新書や、手っ取り早いハウツーや、またネットや・・・ばかり見ていて、きちんとした古典、例えば、読みやすいと評判の新訳『カラマーゾフの兄弟』さえ1巻の途中で止めてしまっているのと同じだ。質のない刹那、深みのない安易さに毒されてしまっているなということが自分で分かる。


満足度:★★★★★
1998年イタリア
2007/11/03 レンタルDVDにて鑑賞


 

  Related Entries


 comment
  1. より:

    私も大好きな映画のひとつです。
    最後まで決してあきらめない父親の姿、そして身をもって子供を助けようとするやさしい嘘の連続。
    そして、なんといっても子供の表情がいい。
    本当はすごく重たい映画なんだけど、すんなり入っていけますよね。
    こんな映画がたくさんあればいいと思います。

  2. より:

    本当、シンプルなところが良かったです。
    演出もあるけれど、これこそ「映画ならでは!」という醍醐味がありますね。
    話は逸れるのですが・・・。
    洋画字幕には音響音までの説明が画面には現れないので、例えばラストシーン近く(あまりいうのは、これから見られる方のために控えますが)、主人公が連れられて・・・画面から消えた次の「音」がわからないことは、聴覚障害者にはストーリーのクライマックスが把握できない致命的な点でもあります。
    でも、もちろんそれに不平をいうつもりはなく、聴覚障害者も音声はなくとも、想像力をフルに働かせて愉しんでほしいです。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。