インファナル・アフェア II 無間序曲

第2章だけれど、序曲

インファナル・アフェア II 無間序曲 [DVD]
インファナル・アフェア II
無間序曲

昨年、『ローマの休日』をここ(ユナイテッド・シネマ福岡)で観たように、今年もシティマラソン福岡を走り終えて、この土曜に封切られた『インンファナル・アフェア2』を観る。9時スタートのハーフレースを走って、11時上映の館内に駆け込むのはタイトなスケジュールであったけれど、映画を観る機会は休日くらいしかないことだから、少々無理しても観ておきたいと常々、思う。

この映画、第1作目を観た時は全く内容が分からず、何とか理解しようと頭を働かせるも、頭が痛くなっただけであった。それでありながら、今回の第2作を観る気になったのは、今年6月、僕らが香港を訪れたことで、今度は映画のシーンにきっと親近感を持てるだろうと思ったから。そして、理解できなかった第1作も、糸がほぐれるように少しはストーリーの謎が解けてくれることを期待したからである。

それで結果をいうと、2作目の本作も全然、分からない。今回の舞台は、1991~97年、香港が中国に返還される前の、つまり、1作目を遡った時間設定となっている。ちなみに今回のタイトルは『インンファナル・アフェア ~無間序曲~』。2作目なのに序曲、である。

この映画の一筋縄ではゆかないところが分かってもらえよう。なるほど、前作で警察学校に入隊した主役2人のシーンがあったが、それがやっと今回、結び付く。『スパイダーマン』もそうだったように、次作に続く「含み」や「仕掛け」が残されて、前作と次作が結び付くのがシリーズものの魅力であろうけれど、この『インンファナル・アフェア2』はそれにしてもあまりに難解過ぎる。制作者の自己満足に過ぎないんじゃないかと思えてくる。

タイトルの意味は?

タイトルも、カタカナ表記されたままで理解できる人が一体、どれくらい日本にいるのだろうか? ちょっと横道にそれるが、これになぜか似ているのが総務省の英語表記。これまでは、

Ministry of Public Management,Home Affairs,Post and Telecommunications

で、現:麻生大臣から「長すぎて、かえってわかりにくい」と指摘を受け、この9月(奇しくも、この映画の公開直前)に変更したという。新しい名称は、

Ministry of Internal Affairs and Communications

後半部の情報通信部門だけは何となく分かるようだった以前のに比べて、余計に分からなくなったような・・・。

総務省の英語表記変更


元々、総務省は3年前の省庁再編で生まれた、何をやっている省なのか、一言では説明できない巨大な官庁(旧:総務庁、郵政省、自治省と総理府の一部が合体)。その、「何だかよく分からない」、「得体の知れない漠然さ」を表そうと意図したのなら、見事なものだ。この「インファナル・アフェア」も、 t と f の一字違い。もちろん、僕は総務省の「インターナル・アフェア」も、この映画の「インファナル・アフェア」も、さっぱり意味が分からない。

最終章に期待?

大体、マフィアと警察とが抗争する理由が見つけられない。何の意味があって、どういう経緯があってこうならなきゃいけないんだ? という根本のところが不明なまま、やたらとバンバン人が撃ち殺される。スピード感あふれる緊迫感とヤクザ映画のかっこよさはあっても、あまり気持ちのいいものではない。

映画を観終えた後、山口に帰る前のしばしの時間、珈琲を飲みながら、映画のチラシ裏面を読んでみる。映画のチラシというのは、客の興味をそそるべく、上映前に配布されて読む(見る)のが普通であるが、僕は映画を観終えた後に読んでも、ここに記されている「あらすじ」を理解できない。ヤン、ラウ、ハウ、ウォン・・・といった人名が日本人には直感的に理解できないせいもあるが、決して誇張ではなく、10回位、繰り返して読まないと分からなかった。今観たばかりの映像や登場人物と結び付けられなかった。参考までに以下に記してみるので、興味のある方は挑戦してみてください。

『スパイダーマン』同様、こちらも3作目があるという。僕もこうなったら、とことん付き合ってやろう、と思っている。せめてシリーズ全作を観てストーリーが完結するのを見届けたなら、きっと今度こそ1、2作も含めて全ての謎が解けるはずだ。そういう期待を捨て切れない。まあ、きっとそれが監督の狙いなんだろうけれども。


満足度:★★★★
2003年中国(香港)
2004/09/20 ユナイテッド・シネマ福岡にて鑑賞


【あらすじ】

1991年、香港マフィアの大ボスが暗殺された。配下のボス5人のうち4人は造反をもくろむが、新興のサム(エリック・ツァン)だけは動こうとしない。実は暗殺は、サムの出世を願う妻マリー(カリーナ・ラウ)が子分のラウ(エディソン・チャン)に命じたことだったが、サムはまだ知らない。ラウは、マリーへのかなわぬ恋心を抱いたまま、サムによって警察学校に送り込まれる。


2代目の大ボスとなったのは策略家の次男ハウ(フランシス・ン)。組織犯罪課のウォン警部(アンソニー・ウォン)はハウを危険視し、マフィアの血筋が発覚して警察学校を退学処分になったヤン(ショーン・ユー)を組織に潜入させることにする。私生児のヤンは、実はハウと異母兄弟であり、その関係を利用しての秘策だった。

警察学校で一瞬すれ違うヤンとラウ。それは終局へと向かう人生のほんの始まりだった。ラウの運命を握るサムは、先代への恩義からハウにも忠誠を尽くすが、ハウは父を殺した犯人探しに執念を燃やしつつ、野心のために配下のボス全員を粛清しようと企んでいた。


ハウの報復におびえながらも、サムに献身的な愛を捧げるマリー。ラウは彼女を守り抜く決意をするが、その愛が拒絶されたとき、思わぬ行動に出る。一方、恋人との悲痛な別れの後、ハウのもとに潜入するヤン。果たして彼は、肉親の情を本当に断ち切ることができるのか? 運命は彼らに、悲しみすら捨てさせようとしていた......。


 

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 comment
  1. けん より:

    一番良い!!☆

  2. より:

    けんさん、コメントをありがとうございます。
    久しぶりに思い出す機会をもらえました。
    あらためてあらすじを数回読み直してみましたが、Jokeか!? というくらいの内容がこの映画の良さなのでしょう。
    その意味では結構、気に入っています。

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