世界史図表

2006年刊 第一学習社

意外な場所で

世界史図表
第一学習社

県庁舎1Fの正面入ってすぐ左、情報公開センターや県民相談室というのがある。昨日、仕事でここに寄った際、刊行物センターが外に出している陳列バスケットの本に目がいった。

官公庁には官報や各所属の取りまとめた業務冊子、報告書を売る販売店があるものだが、ここは一般の書物も置いていて、その普通の本の選び方も非常にユニークである。各分野、一般書店では取り寄せないようなマイナーな出版社のものが多く、時々、訪れると意外な本との出会い、というのをいつも存分に楽しませてくれる。

目にとまったのが「世界史図表」。見ると高校の授業で使う副教材のよう。カラーをふんだんに使って内容も充実していて900円足らずと安いのが嬉しい。最近また世界史に興味が出てきていたところなので、ためらわずに購入。特に今、チェコの旅行記をゆっくりと書き上げようとするとき、一国の歴史というより、神聖ローマ帝国の領土関係として、ヨーロッパ諸国との関係でとらえないと分かりにくいので。

40歳からの世界史再学習

これまでも時々、映画やテレビや小説や・・・で世界史に興味を持ったときに見ていたのが高校時代の教科書と用語集。ただこれらは、どこまでもテキスト(文言)中心なので、時間軸の推移や地形的な位置関係が分かりにくかった。この図表は年表も地図も網羅しているのがいい。

しかし、どうしてここにあるのだろう? 高校生向けの学習教材が書店にあってもおかしくないけど、他の教科が揃っているわけではなかった。世界史という分野はニーズがあるのかな? 僕の購入したのは第一学習社の分だが、他の出版社のもあった。

僕らの頃のよりだいぶフランクというか興味をそそる仕掛けが随所にあり。アメリカ合衆国の発祥では映画「風と共に去りぬ」のポスター画。ギリシア世界編では、マラソン発祥の説明で、絶命するフェイディピデスとアテネ五輪のゴールテープを切る野口みずきの写真が並んでいる。

前490年、ペルシア軍のマラトン来襲を知り、アテネからスパルタに援軍を求める急使に立てられたのがフェイディピデスである。戦いのあと、彼がマラトンからアテネまでの約40kmを走り、「わが軍勝てり」と伝えると絶命したというのは後世の作り話らしいが、1896年の第1回近代オリンピックでは、この話にならい、マラトンとアテネの間でマラソン競技が行われた。

ライフワークとするほど専門的に知ろうとするつもりではないけれど、高校レベルの教材でも「世界」の「歴史」なだけに幅広い。もう一度調べ、学び直す楽しさは、二十数年前以上に心弾ませてくれる。


 

  Related Entries


Message

メールアドレスが公開されることはありません。