曾根崎心中

角田光代(2012年刊リトルモア)

2012/03/20読了、2012/03/20メモ

運命の人

曾根崎心中

曾根崎心中
著者:角田光代
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図書館の順番待ちが回ってきた祝日、手に取ってみたら一気呵成。

分量が少ないこともあるけれど、「さすが」の10乗くらいな角田マジック。

今回は古典劇が題材ということで、あらすじ(結末)が分かっていて何が面白いのだろうという疑問(不安)もこの人の手にかかると「さすが」か「すごい」かの文字──しか思い浮かばない我が貧弱な感想──に打ち砕かれてしまう。

いつもながらの疾走感、息を呑む展開。また、「ひそやかな花園」の時に感じたように今回もすぐにカズオ・イシグロのあの傑作のことが想起されもした。

八日目の蝉、森に眠る──、花園・・・と不思議な、奇妙な、恐ろしくも覗かざるを得ない世界の入口と小さな出口をいつも感じさせる。

稀代の作家といっては言い過ぎだろうけれど、同い年にして尊敬を通り越す存在。そういえば、同月生まれ、一つ年を重ねられていました。これからも楽しみ。

満足度:★★★★



 

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