気骨・信念の人 城山三郎没後三年

2010/05/01日経新聞文化面

2010/05/01読了、2010/05/06メモ

「志をもつ男のロマン」に光

衰え知らぬ城山文学

連休中の読書用にと購入した城山三郎の本。薄っぺらな最近の新書本に慣れてしまっていて読み進めるのに時間がかかっているが、硬派な内容に気持ちが引き締まる。

読み始めたちょうど同じ日、連休初日の新聞記事にも登場。没後三年、人気は衰えないどころかテレビドラマや展覧会等が相次ぎ、再評価も進んでいるとのこと。

印象深かったのは「他人任せにせず自分の足で歩いていけば、きっと正しい人に会える」という言葉。城山さんの生き方と作品の誠実な成り立ちの様子が分かるような気がした。

今読んでいるのも通説に疑問を感じて取材を始め、埋没した本当の歴史、真実を明らかにするドキュメンタリー。権威に立ち向かう姿が小気味よい。

僕は魅力を感じた人、志をもった人、こうあってほしい人のロマンを描いてきた

大平正芳ブーム

記事には城山と同年生まれの辻井喬氏のコメントもあり。最近、大平正芳氏を描いた伝記小説を出したが、城山も晩年に書こうとしていたとのこと。

僕自身、辻井喬氏も好きであるし、また、歴代首相の中では大平氏を一番に思っていたから、城山氏と辻井氏がともに関心の強かったことを知り非常に嬉しい気持ちにさせられた。

今日読んで知ったのは、また同じ日(5月1日)の朝日新聞別刷be。その大平正芳氏が静かなブームとして取り上げられていること。5月3日の読売新聞は書評欄で。

大平正芳全著作集1/茜色の空 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

先月、図書館で借りたのに読み切れずに返してしまった本のある城山氏。もう一度借りて読み直そう。

彼(城山)は正直にまっすぐにものを見てアタマと感性でとらえたことしか文章にしない。僕は大平正芳さんを描いた「茜色の空」を最近出したが、彼も晩年に書こうとしていたことを知り、うなずけた。大平さんは政治家としては異色の目が澄んだ人で、彼とはピュアな部分で重なっていた。


 

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