陸王 信じるのは・・・

池井戸ワールド

昨年の反省から、年末年始は読書に勤しもうと思った中の一冊。ちょうど駅伝シーズンの気分的にも良いかと思ったとおり、休暇中のリラックスモードにぴったりの内容。

最初の内はあまりに出来過ぎな、予想しやすい展開でいて、それでも落としどころがどこなのかと思わせつつ、次々と意外なストーリーの生まれてくるところはさすがで、600頁の分量も飽きずに読ませる。

池井戸さんらしく、勧善懲悪、イヤミなヒール役と正義との対決構図は、そこまではっきりでもなさそうな、なんてことをいうのが野暮な承知の作風。

池井戸さんが読まれていたり、スカッとジャパンが人気になっているのは、やはり世の中、ずる賢さ、小賢しさが幅をきかせるところがどこまでも現実にはあって、それが以前以上に顕著になっているからなのかな。大義というと大袈裟かもだが、人間、義と情は失いたくない、そうあってほしい、そうありたいという作者の真っ直ぐに純粋な思いに力付けられる。

★★★★


 

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