気合いを入れて理髪

村上春樹・安西水丸(1986年刊朝日新聞社)

1997/08/17読了、1997/11/09メモ

床屋を変えない

村上朝日堂の逆襲 (新潮文庫)
村上朝日堂の逆襲

久しぶりに床屋へ。だいぶ伸びていたのをさっぱりと。レース前にもよく切るが、ようやく夏眠から覚めて動き出した、走りやすいように。

片道1時間半を電車に揺られて床屋に行くと当時、書いていた春樹ほどではないが、僕も住んでいる山口から防府の実家近くの床屋にかれこれ17年通いつめている。切るに切れずにいたのは、ここのご主人がやはり腰の手術をされて、しばらく店を閉められていたから。僕なんかのレベルの腰痛と違って職業柄、相当きついだろうけれど、腕が確かな職人なので僕同様に固定客の支持が強くみんな営業再開を待ち望んでいた(80歳父もここを利用)。

その点行きつけの床屋だと、ドアを開けて「こんちわ」と言って椅子に座るだけで、あとは眠っていてもいつもどおりきちんと仕上げてくれる。こんな楽なことはない。


何故私は床屋が好きなのか

まさにそのとおりで、おっちゃんは話し好きで他の客はそれを楽しんでいるのだけれど、僕の場合はきこえない身というもあり、それでも説明の要らないところが大変、楽で、たいていは鏡も見ずにずっと寝ている。これもきこえないがゆえか、僕はとてもよく寝る性質で理髪中、何度も落ちる首をその都度、真っ直ぐに持ち上げられ、ハッと目覚めてまた眠り・・・の繰り返し。ひげ剃りでフルフラットにされると爆睡。トントンと叩かれるまで寝ている。いや、本当に快適で心地いい時間。同じようなのが歯医者の人間工学に基づいた(?)シート。あれも気持ちよく眠ってしまう。もうひとつおまけに、他人の車に乗せられたときも自分の車が浦島太郎的な年代物なので、今の車の素晴らしい静粛性・快適性にこれまた寝入ってしまう。

ともあれ、今回の事態で行きつけの店が休業になると困るのがよく分かった。春樹でなくても今さら、床屋は変えにくいので、どうか身体を大事にしてもらって、この先もずっと刈ってもらいたい。


-----------

強引に本棚にてエントリ。HDDにあった十数年前のメモファイルを思い出しつつ。

(当時の)満足度:★★★★


 

  Related Entries


Message

メールアドレスが公開されることはありません。