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完・銀婚式
男の生き方
毎日新聞日曜別刷りの連載小説「銀婚式」が先週で終了。
最終回とも知らずに読み進めていた、そんな雰囲気も感じられなかったので最後の行に「完」とあったのには思い切り不意打ちを食らってしまった(笑)。「あれ、早いな」「(不人気で)連載打ち切りなのか!?」と思ったけれど、それこそ自分の耄碌、きっちり一年間、計50回分、堂々の完結であった。
まさか一年になるとは思わなかった。まだ半年くらいに思えるほど、あっという間の、これも自分が年をとった証拠ながら、本当に一年間、毎週日曜日、リラックスしてこの連載を読める5分間をつくるのが日曜の大切な楽しみになってくれていた。感謝しきり。
連載当初に「面白い」と書いたここの本棚のエントリへのアクセスも一年中、ずっと続いていた、同じように思っていた方がきっと多いのだと思う。
ストーリーの方はタイトル通り「そうきたか」というあっけない終わり方の気もするけれど、その過程の波乱あり起伏有りの読み応え充分であった。小説なら何でもありだよな、と思うくらいに色々な出来事が降りかかるのだけれど、それにしても作者の篠田節子氏、女性にしてよくこれほど、間もなく熟年にさしかかろうとする中年男の心情をリアルに書ききれるものだな、とつくづく感心させられていた。
おまけ
「何でもあり」といえば同じ日曜、TVの方では大河ドラマ「江」。無茶苦茶な創作、ストーリーと思いつつもこちらも楽しみに見続けている。おそらく人生で初めて毎週、見続けている大河ドラマ。こちらも一年間、続くだろうか。
息子を巣立たせ、恋人に去られ、父母を失い、「高澤」という家と事実上縁を切り、今、元妻を見送る。
潔いほどに孤独だった。ずいぶん前に動物ドキュメンタリーで見た、雪の中にぽつりと立ちつくす、老いた雄カモシカの姿を自分に重ねている。その想像に、ほんの少しばかり悦に入った。
第48回
2011-05-01

