汗をかけない人間は爬虫類化する

五味常明(2007年刊 祥伝社新書)

2007/11/10読了、2007/11/10メモ

汗をかけない悩み

祥伝社新書

夏場はともかく、秋冬になると僕は途端に汗の出が悪くなる。レースで全力で走っても汗が流れるということがない。そういう自分の体質が気になっているので、「汗」については意識している。


講談社ブルーバックス

実は以前も同様の新書『汗の常識・非常識―汗をかいても痩せられない!』(小川徳雄/講談社ブルーバックス)を読んだことがある。

確か、生まれたときの環境(地域や季節)で汗腺の機能も影響を受けるというくだりがあって、「春先のまだ寒い頃に生まれたからかなあ」とも思ったのを覚えている。

もう一度、見たくなって書棚を探してみたのだが整理が悪くて見つけきれなかった。律儀に読後のメモを残しているパソコンの方には、1998年7月26日のメモとあって、数年前とばかり思っていたのに「もうそんなになるのか」と、今回、驚きもした。

同じ頃、TVの『あるある大辞典』での放映を興味深く見たのも覚えているのだが、その割に、体質は変わっていない。

「汗」について一通り学べる良書

競争の激しい新書界でインパクトを強めるための出版社、編集の都合でタイトルは奇をてらっているが、帯にあるように、また、あとがきで著者が繰り返しているように「汗かき健康法のススメ」というのが本書の真意である。

著者はこの分野の専門家らしく、同ジャンルの書を多く出している。本書の内容も極めて学術的・専門的なところから始めているなど、昨今の新書の中では良質で誠実な解説となっている。

中盤に「よい汗をかく」ための生活術が紹介され、終章では著者の勧める「岩盤浴」について入れ込み具合が分かるほどの細かな記述となっている。

僕が汗をかきにくいのは低血圧で冷え性の傾向があって、というのもあるだろうけれど、夏場やサウナでなら人並みにかけるので、はっきりと浮かぶ、流れる汗ではなくとも、本書にあるように

目に見える汗よりも、見えない汗、感じない汗のほうが、体温調節という仕事をしているよい汗

で、見えない汗をかいているのだ、といい方に解釈したい。

とはいえ、やはり、健康的に汗をかける夏場の方が僕は体調もいいし身体もよく動く。今もだけれど、秋冬はどうも例年、心身に故障のよく起こる時期である。年中、積極的に汗をかけるように今後も意識したいとあらためて思う。

満足度:★★★★

私にとって汗は尿のように排泄するものではなく、大切な血液の養分を皮膚に供給している感覚なのです。

皮膚はすべての器官の中で最大の臓器であり、すべての臓器を包み込んでその健康を守る大切な保護器官です。ですから皮膚の健康は身体の健康の前提なのです。逆に臓器の健康度は皮膚のハリに現れます。


 

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