64(ロクヨン) 上

平成の大合唱にかき消された幻の年

64(上)

64(上)
著者:横山秀夫
価格:691円(税込、送料込)
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昨夜見たNHKドラマの第一回がとても良かったので朝イチ自転車で本屋に向かい、早速に上下巻購入(出費はかさむが、図書館の順番待ちは待てない(^^;))。

ドラマもいいし原作ももちろんいい。その両方の良さがよく分かる。多分、いつもの作者の意向だろう、ドラマは原作に非常に忠実で台詞もそのままに、という箇所の多いことがよく分かる。しかし、ドラマもよくつくられているもので、昨夜の第一話は上巻の半分ものボリューム、かなりの数のプロットを、きっちりと魅力的な1時間の映像に仕立て上げている。この作者独特の緊張感であり凄みであり、を堪能。

原作の中の三上は46歳。その主人公を演じるピエール瀧は、NHKサイトによれば47歳で初の本格ドラマ主演。一話で充分に惹き付けたが、演技力抜群。こういう人には頑張ってほしいなあ、と48歳の自分も色々と思うことあり。

組織の中の権力構造。図らず傍流におしらやられた者の視点で、組織の病理に翻弄され刃向かい、だが自らもその組織に縋り守られている一面は免れない、その相克を抱えつつ、犬には堕ちない一線の矜持は保とうとする男 ── 横山秀夫の得意な世界。

どこの世界も多かれ少なかれそんなものだろうが、僕の職場でも4月は組織内ゲームの性格を帯びた人事異動があり、権力を与えられて突然、偉そうになる輩の多く芽生える季節。

全5回。来週以降は原作がどのように映像化され、演じられるか楽しみ。


 

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