55歳からのハローライフ

村上 龍(幻冬舎)

2013/10/28読了、2013/10/28メモ

アールグレイの香り

55歳からのハローライフ

55歳からのハローライフ
著者:村上龍
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特に村上龍という作家のことを好きなわけではないのだが、書評やタイトルやの面白さに引かれて軽い気持ちで一応入れておいた予約が、もうすっかり忘れていた頃にようやく回ってきた。1市5町による合併市の、市町数分ある冊子が9カ月もかかるって、人気もあろうけど、どれだけ回転悪いのか。失礼ながらこの本の主人公のような中高年の借り手がさっさと読めずにいるのかなとも思えてしまう。

さて、そんな具合に逡巡しないで立ち止まらないでよ、とでもいえそうな、定年前後にそれまでのルートを外れて戸惑う男たち女たちの物語。読み進めるまで知らなかったが、1ストーリーではなく5つの中編小説。

村上龍はこうした、社会のまさに今、直面する現代的な問題を題材にしてガツンと小説に提示するのが得意というか、やはり読ませるだけのことはある。5編いずれもに味があって、シビアにシリアスにさせられつつ、もちろん救いもあり、で色々と考えさせられる面白さはある。

シンパシーでいうと異色の2編目。印象でいうと最初の1編、龍節炸裂とでもいえそうな最後の1編、それにしんみりな4編も悪くないね、というところ。

満足度:★★★★


 

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