読書の秋

Reading Now

涼しくなるのが早かったせいかどうか、わずかの時間ながら就寝前読書の習慣が続いているこの頃。

読んでいるのはいずれも新聞の書評欄で取り上げられていたもの。

以下、最近、読み始めた順に

独りでいるより優しくて

以前、先に見た映画「千年の祈り」、後で購入した作品(短編集)のともにとてもよかった著者イーユン・リーの新刊。8月16日付け日経で紹介。

ただ、内容が難しいというのではないけれど、いわゆるエンタメ作品のようにさらっとは読ませない、一文読むのにも神経を使う。ナイフが肌に沿っているように怜悧な、読んでる側も著者の真剣な気迫に向きあわせるようなところがある。図書館で借りた2週間で終わらずに一度、返却。再び2人待ち予約の状態。

独りでいるより優しくて イーユン・リー著 1989年の事件と人生の虚しさ :日本経済新聞

劉邦

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歴史物を読んでみたくなったときにちょうど書評(9月6日付け朝日)に引かれたもの。

こちらは古代中国の地名(位置関係)に引っかかる以外はどんどんと先に進む(そうでないと上中下3巻までゆけない)。歴史物、時代小説の現役作家として有名な方。だいぶ以前に司馬の「項羽と劉邦」は読んだことはある、司馬遼太郎の独特な文体に比べると素直に読ませるところのある方といえるのかな。

読み始めてすぐにそういうことを感じるのだが、そうすると、ふと思い立ったように漱石や鷗外やの格調のある文体を読みたくなる、身体が欲する。

生きがいについて

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9月13日付け日経読書面「半歩遅れの読書術」コーナー(新刊にとらわれず評者の人生に影響を残した本の紹介)で気鋭の労働経済学者玄田有史氏が触れていたもの。玄田氏の論は常に注目しているので、2人の組み合わせが面白く、久しぶりに書棚から取り出してみた。

世の中にはあふれるほどの本があるが、以前に読んだ本をふと、何かのきっかけでもう一度、読んでみたいと思えるときのやって来ることが自分はとても嬉しく思う性質。再読の妙。

奥付のメモによると13年前の古書店で購入。途中までで読みさしていたのでそこから読み始めたが、ちょうど今の自分には何かと胸に来ることも多くて、あらためて最初から読み直している。

玄田氏も触れているが、冒頭から、苦しむことの決して悪いことでないことが強調されている。つい最近、人からも(本人の気付かぬところで)他者にも影響を及ぼしてもいるということをいわれたばかりであるのだが、悩み苦しむことの多い生である人間にとっては大いに勇気づけられる。

『生きがいについて』は「苦しみについて」の本でもある。「新しい出発点を発見しようとするならば、やはり苦しみは徹底的に苦しむほかない」「苦しむことによってひとは初めて人間らしくなる」。

同・級・生

同級生

同級生
著者:柴門ふみ
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当然ながら(^^;) これのみ書評での紹介ではないのだが・・・

想い出すことあり、本日土曜、実家に寄ったついでに持ち帰り。奥付は大学4年次の27年前。というほどには、中身もそんなに旧くなければ自分も成長していない? ような・・・

この後の作品で大ヒットした「東京ラブストーリー」より自分はこちらの方が好みだった。ストーリーというより、作者のモチーフというか、描こうとした意図を憶えていたもの。

読了後にそれぞれまたメモできれば。


 

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