2004年ベスト3

量は少なかったが

読んだ数は非常に少ない一年だった。それでも、「羊の本棚」には比較的、掲載できたように、量は少なくても、読んでいる時間の楽しい、いい本に出会えたと思う。

弁解になるが、読後感、読後評をこうしてホームページに載せなければ、2、3倍の量を読めると思う。「本棚」は読むよりも書く方が非常にしんどいページで、すんなりと容易にいくらでも書ける映画評や完走記と違って、数倍の労力と時間を要する。本は、きちんと読み込まないと、いい加減なことが書けない。付箋をつけたりアンダーラインをした箇所、読みながらメモしたノートを見返して、何度もページを繰り返す。読むのも時間がかかるし、それ以上に読後メモの作業が必要になる。でも、読後感を下手なりに形にすると、やっと読み終えた気になれる。すっきりできて、気持ちよく収録できる。

2004年ベスト3

  1. 『世界のすべての七月』

  2. July, July
    July, July

    何かの役に立つわけでも、教養的読書になるものでもないけれど、「うんうん」と共感しながら、群像劇ならではの多様な主人公達の生き方を「次はどんなドラマか・・・」と、愉しむことができた、小説的な小説。

  3. 『帰郷』

  4. 全ての作品を読んでいるわけでもないけれど、僕のお気に入りの作家。早世した親友の弔問で福岡を訪れた2月、古書店で文庫本を見つけて購入。喫茶店で読み始めるや、すぐに引き込まれる。久しぶりに当時の球友と再会した、一方で懐かしさだけが全てではなかった後だったこともあり、余計に人生の哀しさ、ほろ苦さが胸にしみた短編集。

  5. 『パーフェクトマイル』

  6. 「走る」という競技について、その技術云々ではなく、そこに描かれた人の生き方に感動する、非常に濃密で読み応えあるノンフィクション。


 

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