VJE-βで鍛えられたキーボード入力
VJE-βで鍛えられた我がキーボード入力
昨日の続き。・・・の前に。
僕がショートカットキーを覚え、ひいてはそれによりキーボードにこだわるようになったのは、MS-DOS時代にVJE-βという日本語入力システムを使っていたから。
当時はFEP(ふぇっぷ)=Front End Processerといっていた。今ならIMEという。ATOKやMS-IMEに代表される日本語入力システムのことだね。FEPとIMEってどう違うの? という興味ある方はこちら。
要はMS-DOSからWindowsへの変遷に伴って、ということだね。
そのDOS時代のVJE-βの解説本に、Ctrlキーの活用をはじめとして、ショートカットキーの操作がキーボードレイアウトの図示付きで事細かに説明されていたから。
1989年刊のその著書(その後、ATOKを使うようになり縁はなくなっても、My PC Life にとって忘れられない、捨てられない貴重な一冊)のまえがきにはこうある。
日本語入力の操作性の良し悪しがパソコンの実用性を大きく支えています。
VJE-βは、その先祖のVJE-86時代から操作性に重点を置いたカナ漢字変換システムでしたが、Ver.2はその操作性にさらに磨きがかけられ、他の追随を許さぬ使い勝手を誇る日本語入力フロントエンドプロセッサーになりました。
しかし、VJE-βの豊富な機能の陰に隠れて、優れた操作性を活用している人は少ないようです。
例えば、せっかくキーボードのホームポジションから手を離さないで変換できる機能があるのに、ホームポジションから手を離してカーソルキーに手を運ぶ人が少なくありません。
といった具合で、「操作性」重視の機能を活かす技術が徹底して書かれているのである。
環境にも恵まれ
もっというと僕とパソコンとの出会い。大学時代のゼミの教授が非常に先進的な方で、1987年当時に論文を一太郎で書けとパソコンの世界を教えてくれた。就職後も「普通の」職場にパソコンがまだなかった時代に僕の配属された係の上司が使いこなしていて、教えてもらえた→触ることができた→僕もその年の冬には(クルマより先に)最初の1台目を買った・・・から。
先輩も使っていたし、さらにいうと入れ替わりの先輩も・・・で、みんなキーボードにしろ電卓にしろ、のタッチタイピングが見事なのに感嘆し、当然、自分もマスターしたいと思った当時の環境おかげで今の自分があるなあと非常に感謝している。
先の本もFEPも全部、上司の後追いで勉強。
ショートカットキーの神髄! ダイヤモンドカーソル
さてそのVJE-βで覚えたショートカットキーが今も基本になっている。
前回、少し説明した
- Ctrl+M=Enter
- Ctrl+H=Backspace
- Ctrl+G=Delete
・・・など。
中で最も印象的だったのが「ダイヤモンドカーソル」。
上下左右の矢印キー(カーソルキー) ↑ ← ↓ → もホームポジションから手を離さずに打てるよう、Ctrl+E、S、X、Dで代替させているもの。E、S、X、Dを結ぶとダイヤの形をしているから。

ダイヤモンドカーソル
言葉も美しいし、使い勝手もいい。まさにショートカットキーの神髄、ここにあり──といった例。
ただ、Windowsでは、Windows標準のショートカットキーとして、Ctrl+Sは(上書き)保存、Ctrl+Xはカット(切り取り)が当てられている。
僕はCtrl+Xはそのまま活かして、↓ キーはCtrl+,で代替し、Ctrl+Sはダイヤモンドカーソルとして機能させ、その分、保存は殺している。保存は1打多くなるけど、Alt+F+S にしている(1打多くなる分、間違って上書き保存することのブレーキ役も果たしてくれている)。
余裕を見て続く。
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