Firefoxのすすめ

ブラウザって?

ネットを利用する、webページ(ホームページ)を見るのに必要で、なくてはならないものだけれど、普段、意識することもないブラウザ(閲覧ソフト)について述べてみたい。

たいていの人は、最初にパソコンを買ったとき、Windowsに標準添付されているインターネット・エクスプローラー(IE)をそのまま使い続けると思う。IEのシェアは日本で9割以上らしいのだけれど、ワープロにワードや一太郎の選択肢があるように、ブラウザもIEでなければならない理由はない。むしろ、IEには危険性が大きいとか、つくりがいい加減だとかいう欠点も多い。

IE以外でも優れたブラウザがあるうち、ここではMozilla Firefoxをおすすめしたい。ダウンロードページから簡単に無料でダウンロードできる。IEで使っていた「お気に入り」等の環境もそのまま引き継いでくれる上、Firefoxをダウンロードしたからといって、IEが削除されるわけでも使えなくなるわけでもないので、ひとまず試してみるだけでもいい。僕も、必要上、IEで見ることは多い。

Firefoxの特徴

Firefoxの特徴や利点を紹介したページ、IEからの乗り換えをすすめるページはweb上にごまんとある。今更、僕が述べるまでもないけれど、個人的に気に入っている点を以下に記してみると――

1 タブブラウズ機能

複数のwebページをタブ切替によって1つのウィンドウ上で閲覧できる。

IEで複数のサイト(ページ)を同時に見るには、その数だけウィンドウを開かないといけない、複数、開くということはそれだけメモリリソースも相当、大量に消費しているのだけれど、Firefoxなら1つのウィンドウ内にすっきりおさまる。

タブ、というのはエクセルでいうところのシートのようなもの。エクセルは下にシートインデックスが表示されるが、Firefoxは上にある。タブの移動はマウスでクリックしてもいいし、キーボードでならCtrlTab(またはPageupPagedown)で移動できる(参考までに、エクセルもCtrlPageupPagedownでシート間移動ができる)。

新しいページをタブで開きたいときは、Ctrlを押しながらリンク先をクリックする(あるいはマウスの右クリックメニューから「リンクを新しいタブで開く」)と、今、見ているページはそのままで、同じウィンドウ枠にタブが増えてゆく。

ちなみに、ホームページでリンク先をクリックすると勝手に新しいウィンドウが開くのはルール違反。IEでなら、新しいウィンドウで見たいときは右クリックメニューからそうしたいかどうかをユーザーに選ぶ権利が用意されている。勝手にウィンドウを開かせるのではなく、最低限、「別ウィンドウで開きます」等の注釈が必要。

富士通ウェブ・アクセシビリティ指針

もちろん、個人レベルでつくられている方が意図してやってるわけではない(知らないだけ)と思うので、批判めいたことをいうつもりはないけれど、webページの作り手としてはあくまで同一ウィンドウ内で表示させるのが基本。IE自体が平気でルール違反しているように、webの世界はルールがあって無いようなものだけれど、きちんとしたサイトかどうか、というのはこうした点からも分かる。

タブ、というのはこんな感じ。

左からヤフー、羊、asahi.com、MSN毎日・・・と並んでいるタブを移ればページも切り替わる

2 フォントサイズの変更可

Windows版IEでいうと、「表示」→「文字のサイズ」から「最大、大、中、小、最小」の5段階で文字サイズが変更できるようになっている(Macだと%単位)。

ところが、本来、文字サイズの可変もユーザーサイドで選択できるのがweb上の原則であるのに、これもサイトの作り手側がフォントサイズを固定していると容易に変更できない。実際、webページ上には、フォントサイズを固定しているページが多い。だいたい、レイアウト、デザインに凝った企業系のページほどそうなっている。文字サイズが大きいとダサい、カッコわるいから、という理由で。ブログも小さな固定フォントサイズのページが少なくない(ブログの書き手側でスタイルシートを変えることもできるけれど、そこまでできる人は多くない)。

確かに、webページは「見たくなければ見なきゃいい」ともいえるので、それも作り手の意図で自由である。でも、高齢者、弱視者には小さなフォントは見にくいし、目が疲れたときだけ少し、大きな文字で読みたいときもある。また、僕もそうだが、障害があるとか、高齢であるとか、社会的弱者は、健常者以上にweb上の情報の必要度は大きい。web上では特にユニバーサルデザインとか、アクセシビリティとかいわれるように、そうした人が排除されないように配慮すべき必要がある。web上ではデザインよりテキスト情報が優先されるべきで、文字が大きくなってレイアウトが多少崩れても、情報が間違ってないことが何よりも大切だという考えを作り手側が持ちたい。

能書きはともかく・・・。固定されたフォントサイズもFirefoxなら、初期設定のまま、ユーザーが随時、サイズ変更させることができる。

方法は、Ctrl キー。あるいは、Ctrlを押しながら、マウスホイールをくるくる回転。IEのように5段階に限定されず、無限に大きく(小さく)なる。小さくしたいときはCtrl。標準サイズに戻したいときはCtrl0(ゼロ)+で一発。

「IEでもできるよ」という声があるかもしれない。確かにIEでも「ツール」→「インターネットオプション」→「全般タブ」最下部の「ユーザー補助」で「Webページに指定されたフォントサイズを使用しない」にチェックを入れれば指定の解除はできる。ただ、やってみると分かるが、この方法では作り手のスタイルシートを外してしまうので、最初の画面からしてとんでもなくバランスを逸したサイズになって、かえって非常に見づらい。そもそも、このチェックを知っているような人なら、既にIE以外のブラウザを使っていると思う。

ちなみに、IEでもCtrl+を押しながら、マウスホイールくるくるでサイズは変えられる(Ctrlはできない)。あと、Ctrlを押しながらのマウスホイールくるくるは、エクセルでも利用できる操作なので覚えておくと便利。ただ、これもIEはマウスホイールを上に回して文字サイズ=小、下に回して文字サイズ=大なのに、エクセルはその逆。同じマイクロソフトなのに・・・。

フォントサイズを固定するな!

3 お気に入りアイコンが表示される

WEBページをウィンドウ枠いっぱいに広げて使う人もいれば、左にエクスプローラーバーの「お気に入り」を表示させている人も多いと思う。Firefoxでは、「ブックマーク」というのだけれど、ここで、お気に入り(ブックマーク)に登録したページにアイコンが表示される。いわゆる「お気に入りアイコン」。

僕も以前、お気に入りアイコンを作った話を述べた。

お気に入り/迷える子羊のつぶやき


エクセルが緑のXマーク、ワードが青のWマーク、一太郎は赤の文書・・・といった具合に、ファイルにはそれぞれ、個別のアイコン表示がされるからユーザーは識別しやすい。それと同じように、ブラウザ上でも、webページ独特のアイコン(を作り手が用意しているなら)が表示されるとユーザーも迷わずに選びやすい。ヤフーなら赤いY、グーグルならG、アサヒ・コム(朝日新聞)ならa、きこえぬ羊なら緑の羊画像(・・・蛇足)。

ただ、せっかくwebページの作り手がユニークなデザインを用意していても、IEではものの見事にすぐに消えてしまう(消えてしまう訳も、消さない方法も一応、諸説あるのだが略)。

この点、Firefoxでは消えない。ブックマークに並んだお気に入りアイコンを眺めていると、感動すらする。どこのサイトも独自性、個性を表現してユーザーに見つけられやすいように(覚えてもらいやすいように)よく考えてつくっているものである。青いeマークが並んだだけのIEとは違い、カラフルで華やかで、うっとりしてしまう。Firefoxの利点は多々あって、このことに言及されていることはあまりないようだけれど、僕なんかはこれが一番、気に入っているといっていいくらいだ。

Firefoxのブックマーク
IEのお気に入り
右のFirefoxはアイコンが並んできれい。IEと違って、複数のフォルダを開いたまま表示させておける点も便利。その他、フォルダのダブルクリックでフォルダ内のブックマークページを全部、一気に開かせることもできる(さすがに重くなるので使わないけど・・・)

ブックマークへの登録の仕方も、見ている(表示させている)タブをブックマークのフォルダの位置までドラッグするだけで一発。なお、お気に入りアイコンは、ブックマークにとどまらず、アドレスバーにもタブの先頭にもつく(上記2の画像をもう一度、見てもらうと、アドレスバーやそれぞれのタブに付いているのが分かる)。お気に入りアイコンが用意されていないページはただの白紙のノートタイプのアイコンでしかなく、IEのeマーク同様、無機質で面白くない。

このお気に入りアイコンをつくっているかどうかでも、そのwebサイトの作者のこだわりなんかがみえてくる。

4 その他

ページ表示やダウンロードの速度、これらは通信環境による点が大きいけれど、同じ条件なら、IEよりFirefoxでの方が速いような気がする(根拠はないけれど)。少なくともIEのようにしょっちゅう、頻繁に「問題が発生したため終了します。ご不便をおかけして申し訳ありません」なんてエラーな表示を出しての終わり方をしない。

その他、拡張性が高いとか、カスタマイズしやすい、僕自身が非常にキーボード派なのだが、マウスを使わずにキーボードでの操作で何でもできるよう、キーボードショートカットが充実している・・・等々、多々ある点は他の紹介サイトで。

なお、IEも既にバージョン7.0を試行配布している。新バージョンではタブブラウズ機能も取り入れているようで、だいぶ改善されて使いやすくなるのだと思う。

Firefoxの利点を述べてみたけれど、IEの弱点、不便が指摘されるように、Firefoxにもそれなりの不具合の指摘は一部にあるよう。進化の激しい業界だから、僕自身、絶対、Firefoxというものではなく、数ヶ月後にはまた別のブラウザを使っているかもしれない。まあでも、マイライン制度で電話にNTT利用以外の選択肢がある以上に、ブラウザの選択肢はユーザー側にたくさん、ある。

ついでにメーラーについて

ついでに、ブラウザ同様、メーラーもWindowsに最初からついているアウトルック・エクスプレス(OE)あるいはアウトルックを使っている人が多いと思う。さすがにIEほどのシェア(9割)はなく、ここ最近、シェアを落としているらしいが、それでも7割超という(インターネット白書2006)。

ブラウザとしてのIE以上に、メーラーにOEを使用するのは極めて危険なことが認知されていて、こっちは既にOE以外のメーラーを使っている人が多いのだと思う。

Firefox同様にMojillaから出ているサンダーバードというのもいいメーラーらしいので、併せて乗り換えを検討されるのもいいかもしれない。僕は使っていないので、評価のコメントはできないけれど、評判はいいらしいし、Firefoxが優秀なので悪くないんだろうと推測できる。2005年の下記データでも7%に食い込んでいる。ちなみに僕は以前、Becky!を使っていたが、今は「その他」のメーラーを使っている。

人力検索はてな - 愛用のメールソフトを教えて下さい【Windows限定】(2005年)


それから、この中にもあるとおり、アプリケーションソフトによるメーラーでなく、Yahoo!メールのような、webメールを利用(併用)している人も多いと思う。

僕もいきなりメーラーを起動することはなく、まず、ブラウザのニフティのWebメール2.0βページで確認している。この段階で8割の迷惑メール、有害メールがブロックされる。それでも1、2割はすり抜けてくるところが恐いので、この時点で削除して、必要なものだけ、最後にメーラーを起動してPCに保存するようにしている(簡単なやりとりならメーラーも起動せず、web画面で済ませる)。

面倒といえば面倒であるけれど、それくらいネット上では危険性が大きい。でも、使わずにはいられない。・・・ならば最低限のリスク回避はしないといけない・・・世の中になってしまっている。


 

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